"All of Me"でソロを弾くための分析
本日は"All of Me"です。
色んな方が歌っているので今回はFrank Sinatraのバージョンを貼っておきます。
コードはこんな感じです。キーはC
ではコード進行を見ていきましょう。
1小節目 CM7
1度メジャーセブンス。メジャースケールが使えます。
3小節目 E7
3度セブンス。定番のⅥmに対するセカンダリードミナントです。もっと言うと次のコードもⅥ7でセカンダリードミナントなのでダブルドミナントと呼びます。Ⅲ7にはハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウ(HMP5B)やオルタードが使えます。
5小節目 A7
6度セブンス。前述した通り次のⅡm7へのセカンダリードミナント。ミクソリディアンやオルタード系スケールが使えます。
7小節目 Dm7
2度マイナーセブンス。ドリアンスケールが使えます。
11小節目 Am7
6度マイナーセブンス。マイナースケールが使えます。
13~16小節目 D7 Dm7 G7
ここの部分のⅡ7-Ⅱm7-Ⅴ7というコード進行は色々な曲で見られます。まずD7(Ⅱ7)はⅤ7に対するセカンダリードミナントです。ミクソリディアン、オルタード系、更にはリディアン7thスケールも使えます。
Dm7(Ⅱm7)はⅤ7に対する2-5を作るために出てきたものですね。ドリアン・スケールが使えます。
G7(Ⅴ7)ではミクソリディアン、オルタード系スケールが使えます。
25小節目 FM7
4度メジャーセブンス。リディアンスケールが使えます。
26小節目 Fm7
同主調であるCマイナーキーのⅣm7からの借用和音です。ドリアンスケールや、Cメジャーキーからあまり転調した感じを出したくなければメロディックマイナーも使えます。
27小節目 Em7
3度マイナーセブンス。フリジアンスケールが使えます。
31小節目 Ebdim7
C Dmを繋ぐ役割をしてます。ここの3コードを追ってみると半音進行してる音が見つかると思います。ディミニッシュスケールがもちろん使えますが、無視してC-Dm-G7と解釈して弾いても問題ありません(そう弾く人の方が多いかと思います)。
慣れない内はCメジャースケールやAマイナーペンタトニック一発でも大丈夫です。
お手本ソロの紹介(楽器関係なく音使いなどの参考になるものを挙げています)
youtu.be1:15くらいからギターソロ。そのあともSaxソロも含めてお手本のようなソロです。