ベーシストのためのエトセトラ

ベーシストのために色んな楽曲を理論的に分析したりしています。

"All of Me"でソロを弾くための分析

本日は"All of Me"です。

 

色んな方が歌っているので今回はFrank Sinatraのバージョンを貼っておきます。

www.youtube.com

コードはこんな感じです。キーはC

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ではコード進行を見ていきましょう。

1小節目 CM7

1度メジャーセブンス。メジャースケールが使えます。

3小節目 E7

3度セブンス。定番のⅥmに対するセカンダリドミナントです。もっと言うと次のコードもⅥ7でセカンダリドミナントなのでダブルドミナントと呼びます。Ⅲ7にはハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウ(HMP5B)やオルタードが使えます。

 

5小節目 A7

6度セブンス。前述した通り次のⅡm7へのセカンダリドミナント。ミクソリディアンやオルタード系スケールが使えます。

7小節目 Dm7

2度マイナーセブンス。ドリアンスケールが使えます。

 

11小節目 Am7

6度マイナーセブンス。マイナースケールが使えます。

 

13~16小節目 D7 Dm7 G7

ここの部分のⅡ7-Ⅱm7-Ⅴ7というコード進行は色々な曲で見られます。まずD7(Ⅱ7)はⅤ7に対するセカンダリドミナントです。ミクソリディアン、オルタード系、更にはリディアン7thスケールも使えます。

Dm7(Ⅱm7)はⅤ7に対する2-5を作るために出てきたものですね。ドリアン・スケールが使えます。

G7(Ⅴ7)ではミクソリディアン、オルタード系スケールが使えます。

 

25小節目 FM7

4度メジャーセブンス。リディアンスケールが使えます。

26小節目 Fm7

同主調であるCマイナーキーのⅣm7からの借用和音です。ドリアンスケールや、Cメジャーキーからあまり転調した感じを出したくなければメロディックマイナーも使えます。

27小節目 Em7

3度マイナーセブンス。フリジアンスケールが使えます。

 

31小節目 Ebdim7

C Dmを繋ぐ役割をしてます。ここの3コードを追ってみると半音進行してる音が見つかると思います。ディミニッシュスケールがもちろん使えますが、無視してC-Dm-G7と解釈して弾いても問題ありません(そう弾く人の方が多いかと思います)。

 

慣れない内はCメジャースケールやAマイナーペンタトニック一発でも大丈夫です。

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お手本ソロの紹介(楽器関係なく音使いなどの参考になるものを挙げています)

youtu.be1:15くらいからギターソロ。そのあともSaxソロも含めてお手本のようなソロです。