ベーシストのためのエトセトラ

ベーシストのために色んな楽曲を理論的に分析したりしています。

"Fly Me To The Moon"でソロを弾くための分析

本日は"Fly Me To The Moon"です。

 

一番有名なのはFrank Sinatraバージョンでしょうか。日本ではエヴァンゲリオンのEDとかでも有名ですよね。

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こちらがコード進行です↓キーはC

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ではコード進行を見ていきましょう。ダイアトニックコードについては使えるスケールだけ記載します。また、同じコードは省略してあります。

1小節目 Ⅵm7

マイナースケールが使えます。

2小節目 Ⅱm7

ドリアンスケールが使えます。

3小節目 Ⅴ7

ドミナント7thですのでミクソリディアン、オルタード系のスケールが使えます。

4小節目 ⅠM7

メジャースケールが使えます。

 

5小節目 ⅣM7

リディアンスケールが使えます。

6小節目 Ⅶm7b5

ロクリアンスケールが使えます。

7小節目 Ⅲ7

前後の小節を含めて平行調であるAmの2-5-1を作るためのドミナント7thです。よく出てくるやつですね。一番合うのはハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウ(HMP5B)、オルタードも使えます。

 

12小節目 Ⅲm7

フリジアンスケールが使えます。

 

27小節目 Ⅲm7b5

この次の次の小節まで含めて見るとDマイナーキーに部分転調して2-5-1を作っていることがわかります。となるとここはマイナーキーのⅡm7b5なのでロクリアンが使えるとわかりますね。

28小節目 Ⅵ7

前述の通り次はDマイナーキーにおけるⅤ7にあたるのでミクソリディアンやオルタード系のスケールが使えます。

 

29小節目 Ⅱm7

ここはDマイナーキーのⅠm7と見てマイナースケールを使うか、Cメジャーキーに戻っていると考えてⅡm7で使えるドリアンを使うかの2択となります。

 

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お手本ソロの紹介(楽器関係なく音使いなどの参考になるものを挙げています)

youtu.be1:25くらいからベースソロです。短いソロですがフレージングが素晴らしいなと思わされるソロです。